廃・頽(読み)すたれる

精選版 日本国語大辞典 「廃・頽」の意味・読み・例文・類語

すた・れる【廃・頽】

〘自ラ下一〙 すた・る 〘自ラ下二〙
① =すたる(廃)(一)①
※白氏文集天永四年点(1113)四「新人迎へられ来りて、旧人棄(スタル)
※十五年間(1946)〈太宰治〉「この短篇小説のすたれた技法を復活させてやれと考へて」
② =すたる(廃)(一)②
曾我物語(南北朝頃)二「人すたれ、氏ほろびて正統ののこり、ただ頼朝ばかりなり」
③ =すたる(廃)(一)③
流行(1911)〈森鴎外〉「八百善が是非晩は以前通に取ってくれなくては、古い暖簾が廃(スタ)れると云ってくる」
④ =すたる(廃)(一)④
※幼学読本(1887)〈西邨貞〉六「鯨は実にすたるる処無く我れ等の用に立つ者なり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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