座右(読み)ザユウ

デジタル大辞泉 「座右」の意味・読み・例文・類語

ざ‐ゆう〔‐イウ〕【座右】

座っている所のかたわら。手近な所。身近。ざう。「座右に置く」「座右の書」
手紙文で、相手を直接さすのをはばかって代わりに用いる語。また、敬意を表す脇付の語。「愚書を座右に呈す」
[類語](1手近い程近い近い間近い間近じきすぐ至近目前鼻先手が届く指呼しこ咫尺しせき目睫もくしょうかん目と鼻の先身近手近卑近身辺そばかたわわき片方かたえ手もと近く付近近辺近傍近所最寄りもと足元左右手回り身の回りまのあたり目睫もくしょう面前目の前眼前現前目先鼻面はなづら鼻っつら前面正面真ん前手前先方直前/(2侍史机下台下足下硯北膝下玉案下御許御前

ざ‐う【座右】

ざゆう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「座右」の意味・読み・例文・類語

ざ‐ゆう ‥イウ【座右】

〘名〙
座席の右。転じて、身近なところ。かたわら。身辺。
扶桑集(995‐999頃)七・重賦雲字〈橘在列〉「座右旧銘猶暗字、窓中遠岫半連雲」
譬喩尽(1786)六「座右(ザイウ)にすとは側(そば)に置といふこと」 〔宋史‐呂大防伝〕
手紙などで、直接にその人をさすのをはばかっていう語。また、宛名などのわきに書き添えて敬意を表わすのにも用いる。
明衡往来(11C中か)上本「謹上 藤拾遺尊閣座右」

ざ‐う【座右】

大菩薩峠(1913‐41)〈中里介山東海道の巻「座右(ザウ)の箱に入れてあった名号小札を一掴み無雑作に取って」

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普及版 字通 「座右」の読み・字形・画数・意味

【座右】ざゆう

手許。

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