府中[市](読み)ふちゅう

百科事典マイペディア 「府中[市]」の意味・わかりやすい解説

府中[市]【ふちゅう】

東京都中部の市。1954年市制。多摩川北岸の氾濫(はんらん)原と武蔵野台地に市街地はまたがる。南武線,武蔵野線,京王電鉄西武多摩川線,中央自動車道が通じる。中心市街は古代の武蔵国府所在地。江戸時代,甲州街道宿場町大国魂神社鳥居前町として発達。第2次大戦中軍需工場が進出し,工業化,住宅地化を促進,戦後飛躍的に発展した。電機,食品などの工業が盛んで,製造品出荷額で8898億円(2003)を上げ,都内では2位に位置する。多磨霊園,東京競馬場,府中刑務所などがある。大国魂神社の5月の例大祭がくらやみ祭として有名。29.43km2。25万5506人(2010)。
→関連項目東京農工大学

府中[市]【ふちゅう】

広島県東部の市。1954年市制。芦田川中流域を占め,福塩線が通じる。かつての備後(びんご)国府所在地。中心市街は芦田川左岸にあり,全国的に有名な府中家具などの地場産業縫製・機械金属を中心とする内陸工業都市である。近年は市街地近郊での工業・住宅団地造成が進む。備後絣,桐箱,非鉄金属ダイカスト製品などを特産。河佐峡,七ツ池,三郎の滝などの観光地がある。2004年4月甲奴郡上下町と合併。195.75km2。4万2563人(2010)。
→関連項目福塩線

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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