出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
…これは円仁《入唐求法巡礼行記(につとうぐほうじゆんれいこうき)》承和5年(838)11月26日の条に,その晩に中国の人はみな寝なかったのは,日本の正月庚申の夜と同じと記されているためである。10世紀になると,天皇を中心とする庚申待が,宮中で恒例として行われたが,そのやり方は,中国の仏教で行った守庚申会と同様に,参集の王卿や侍臣たちに酒饌を賜り,碁,詩歌管絃その他の遊びをしながらの徹夜であった。形式こそ道教の説く三尸説とちがうが,目的と精神とは三尸説と同様,長生きであった。…
…宗教的な講の集会を一般に日待と呼ぶこともある。集りの日取りにより,甲子待(きのえねまち),庚申待(こうしんまち)などと称しているが,十九夜待,二十三夜待,二十六夜待などは月の出を拝む行事で,日待と区別して月待と呼ぶ。自治的な村の運営の相談をするような村の寄合を日待と称していた地方もある。…
※「庚申待」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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