店番・見世番(読み)みせばん

精選版 日本国語大辞典 「店番・見世番」の意味・読み・例文・類語

みせ‐ばん【店番・見世番】

〘名〙
① 店の番をすること。また、その人。みせまもり。みせもり。
洒落本・浪花色八卦(1757)龍胆卦「在所から十一の年さる問屋丁稚に来て、〈略〉、店番する間も銭ざしをなひ」
江戸時代、吉原遊郭の遊女屋で、客引きをする若い衆。廻し方。〔随筆守貞漫稿(1837‐53)〕
③ 東海道品川宿の遊女屋で、張見世に出ること。また、その遊女。
※洒落本・古契三娼(1787)「品川といふ所は、〈略〉どこのうちもみな三人づつさだまりでみせへ出やす、それをみせばんと云ひやす」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android