底生生物(読み)テイセイセイブツ(英語表記)benthos

翻訳|benthos

デジタル大辞泉 「底生生物」の意味・読み・例文・類語

ていせい‐せいぶつ【底生生物】

成体が、海・湖沼・河川などの水底生活の場をもつ生物総称水生生物生活様式によって分けたときの生態群の一。ベントス

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「底生生物」の意味・わかりやすい解説

底生生物
ていせいせいぶつ
benthos

ベントスともいう。水生生物を生活様式の類型によって区分したときの生態群の一つで,河川,湖,海など,水域底部に生息する生物群をさす (→ネクトン , プランクトン ) 。植物では河底湖底海底に着生する藻類がある。動物では水底をはい回るウニ,ヒトデ,巻貝,砂泥にもぐって生活するユスリカ幼虫,ゴカイ,二枚貝,固着生活をするサンゴ,カヤなどがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ダイビング用語集 「底生生物」の解説

底生生物

サンゴや腔腸類以外にもイソギンチャクスポンジヒドラなど、岩や海底に付着して生息する生物全般をひと括りにして指す言葉

出典 ダイビング情報ポータルサイト『ダイブネット』ダイビング用語集について 情報

百科事典マイペディア 「底生生物」の意味・わかりやすい解説

底生生物【ていせいせいぶつ】

ベントス

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

岩石学辞典 「底生生物」の解説

底生生物

海や湖の底に棲んでいる動物および植物.ギリシャ語のbathosは深さの意味

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「底生生物」の意味・わかりやすい解説

底生生物
ていせいせいぶつ

ベントス

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

海の事典 「底生生物」の解説

底生生物

ベントス」のページをご覧ください。

出典 (財)日本水路協会 海洋情報研究センター海の事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の底生生物の言及

【海】より

…海の生物の中には,顕花植物のアマモや,哺乳類のクジラ,アザラシ類などのように,陸上で進化したグループが,再び海に生活の場を求めて適応進化したものもいる。
[海の生態学]
 海の生物の生活型は,大きくプランクトンplankton(浮遊生物),ベントスbenthos(底生生物),ネクトンnekton(遊泳生物)の三つに区別される。プランクトンは,海水中に浮遊して生活し,自らの能力で移動しないものを指し,ネクトンは,強い遊泳能力をもって水中で生活するもので魚類や,イカ・タコの類,エビ類,それに水生哺乳類などが含まれる。…

【海底】より

…それらを調べると2億年よりも古い深海底も,現在の深海底と地殻構造や化学成分にはまったくちがいはなかったことがわかる。【小林 和男】
[海底の生物]
 海底を中心に生活する生物を底生生物(ベントスbenthos)という。ベントスは甲殻類,棘皮(きよくひ)動物,軟体動物,多毛環虫類など多くの動物群を含んでいる。…

【プランクトン】より

…自分自身に移動力がまったくないか,あってもひじょうに弱く,水の動きに逆らって移動せず,水中に浮遊して生活している生物群集と定義される。水圏の生物群集を生態的に区分するとき,水中を自由に遊泳するネクトンnekton(遊泳生物),海底と接触して生活するベントスbenthos(底生生物)と対比する語として用いられる。プランクトンは大部分が数μmから数cmの小型の生物であり,顕微鏡を用いなければ体の構造はもちろん,その存在さえ確認できないような微細な種類が多いが,傘の径が1mを超すエチゼンクラゲもプランクトンとして扱われる。…

※「底生生物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android