底叩(読み)そこたたき

精選版 日本国語大辞典 「底叩」の意味・読み・例文・類語

そこ‐たたき【底叩】

〘名〙
① 中にあるものを出しつくすこと。残らずなくすこと。使いはたすこと。
浮世草子好色万金丹(1694)三「鰐足の吉と談合して、恥をいはねば理の聞こえぬ、内証底叩(ソコタタキ)といふ文六十六通書き認(したた)め」
② 江戸板橋などの私娼をいう俗語。つかまったら最後、客が財布の底をたたかされたところからいう。
※浮世草子・寛濶平家物語(1710)六「板橋の底たたき」
③ 取引相場で、相場が底に達すること、また、底値で売ることをいう。〔取引所用語字彙(1917)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android