広陵(読み)こうりょう

精選版 日本国語大辞典 「広陵」の意味・読み・例文・類語

こうりょう クヮウリョウ【広陵】

[一] 中国江蘇省揚州市の古名。秦代に広陵県、後漢代に広陵郡が置かれた。
[二] 広島のこと。
[三] 琴の曲の名「こうりょうさん(広陵散)」の略。

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改訂新版 世界大百科事典 「広陵」の意味・わかりやすい解説

広陵[町] (こうりょう)

奈良県北西部,北葛城郡の町。1955年馬見町,瀬南村,百済村が合体して広陵町となり,56年箸尾町を編入。人口3万3070(2010)。奈良盆地中西部に位置し,盆地底部から馬見丘陵にわたる一帯を占める。馬見丘陵は浸食による小谷が樹枝状に入り,谷を利用した小溜池が無数に分布する。靴下製造業,ふすま地などを生産する織布業,プラスチック産業などの工業が盛んで,とりわけ靴下は全国でも有数の産地であり,施設の近代化も進められている。農業は稲作のほか,ナス,イチゴの栽培が盛ん。西部の馬見丘陵では住宅・都市整備公団の真美ヶ丘団地の建設が進み,人口も増加している。古墳時代中期の大規模な前方後円墳巣山古墳(特史),後期牧野(ばくや)古墳(史)など古墳が多く,百済寺の鎌倉時代の三重塔は重要文化財に指定されている。近鉄田原本線が通る。
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山川 世界史小辞典 改訂新版 「広陵」の解説

広陵(こうりょう)

揚州(ようしゅう)

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世界大百科事典(旧版)内の広陵の言及

【揚州】より

…春秋時代には邗(かん)国が成立し,のちに呉に併合されたが,呉王夫差は北方へ通じる運河邗溝(かんこう)を開き,その拠点として邗城(現在の揚州市の北西)を築くなど,地域の開発の基礎をつくった。そののち楚が領有して広陵と改め,漢になって広陵県が置かれ,江都国(のち広陵国,ついで広陵郡)の治所となった。南北交通・江南経略の要衝としてここは特に重視され,漢王室の直轄地として親族が配されたが,要衝地としての性格は歴史を通じて変わらなかった。…

※「広陵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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