広告代理業(読み)こうこくだいりぎょう

精選版 日本国語大辞典 「広告代理業」の意味・読み・例文・類語

こうこく‐だいりぎょう クヮウコクダイリゲフ【広告代理業】

新西洋事情(1975)〈深田祐介日本「業者思想」欧州に死す「広告代理業や制作プロダクションのひとたちがおもになりますけれど」

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デジタル大辞泉 「広告代理業」の意味・読み・例文・類語

こうこく‐だいりぎょう〔クワウコクダイリゲフ〕【広告代理業】

広告主と新聞・雑誌・放送などの媒体との中間にあって業務代行する営業。広告主に対しては市場調査、広告企画立案、広告制作、媒体選定、広告作業の実施などを代行し、媒体に対しては広告スペース・時間などの販売を代行する。

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百科事典マイペディア 「広告代理業」の意味・わかりやすい解説

広告代理業【こうこくだいりぎょう】

広告活動に関し,広告の企画,制作,媒体との契約等の実務を広告主に代わって行い,その手数料を得る企業。広告効果の測定や,市場調査・分析,マーチャンダイジング(商品化計画)等のマーケティングに関する情報提供なども行う。広告代理業の起源は,1612年フランスの新聞発行業者T.ルノードがパリで創業した〈金の雄鶏社〉に始まるという。19世紀に英,米で代理業が興ったが,当初は新聞スペースの広告取扱が主であった。1950年代から広告業務の科学化,多角化が進み,米国のJ.W.トンプソン社,マッキャン・エリクソン社などの主要代理業は,PRパブリック・リレーションズ),SPセールス・プロモーション),マーケティング・エージェンシーへも業務を拡大した。日本では,1873年設立の内外用達会社が広告取次を行ったのが最初という。1895年博報堂,1901年電通前身の日本広告株式会社が誕生した。
→関連項目クーポン広告媒体手数料ハウス・エージェンシー

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「広告代理業」の意味・わかりやすい解説

広告代理業
こうこくだいりぎょう

広告主と広告媒体との間に立って,広告に関する業務を行なうこと。それらの業務を行なう会社を広告会社,広告代理店という。19世紀初頭,イギリスのロンドンにおいて出現した初期の広告会社は,新聞雑誌の広告欄を広告主に販売することがおもな仕事であり,新聞社や出版社の広告部門の代理をしているとの考えから,みずからを広告代理店と呼び,それが今日まで継承されている。しかし,総合広告代理店あるいは近代広告代理店と呼ばれる今日の広告会社は,広告主の広告活動に必要な調査や制作をも手がけており,代理業以外の比重が大きい。業務内容は市場調査,広告企画立案,広告の制作,広告媒体の評価・選択,広告実施,広告契約の代行,広告欄・広告枠の売買の媒介,広告料金の回収代行,さらには販売促進,商品化計画などにまで及ぶ。(→マーケティング

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世界大百科事典(旧版)内の広告代理業の言及

【広告】より

…パブリシティやセールスマンの口頭によるメッセージ伝達なども含まれ,広告よりも意味は広い。
【広告のしくみ】
 広告は,広告主が新聞,雑誌,テレビ,ラジオなどの媒体企業に広告を依頼することによって行われるが,広告主の広告業務には,媒体の選択,広告物の制作などの専門的な知識,経験を必要とするものがあり,また媒体企業としても,広告スペースや放送時間を適切な広告主に提供するため,両者の間に広告代理業(店)が介在することが多い。
[広告主]
 広告主の広告業務は,広告計画の樹立,広告媒体の決定,広告実施日程の作成,広告コピー(キャッチフレーズなど),放送番組,ポスターなど広告物の準備,広告の実施,広告効果測定などを含む。…

※「広告代理業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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