幾春別川(読み)いくしゆんべつがわ

日本歴史地名大系 「幾春別川」の解説

幾春別川
いくしゆんべつがわ

夕張山地の幾春別岳(一〇六八メートル)南西、三笠市の南東端に発して北流、桂沢かつらざわ湖からは三笠市域を西流して岩見沢市に入り市街の北を流れて空知郡きた幌達布ほろたつぷで石狩川に合流する。一級河川。石狩川水系に属し、流路延長五八・七キロ(指定区間四七・三キロ)。流域面積三四三・四平方キロ。桂沢湖では上一の沢かみいちのさわ川・菊面きくめん沢などが合流し、中流では右岸奔別ぽんべつ川、左岸三笠幌内みかさほろない川・市来知いちきしり川を合せる。下流の岩見沢市西川にしかわ町以西は昭和三六年(一九六一)に完成した幾春別川放水路で、もとは南西方に流れ幌向ほろむい川に合流していた(岩見沢市史)。桂沢湖周辺は白亜紀化石を産出し、中流域は炭鉱地帯で北海道最古の幌内ほろない炭鉱(現三笠市)などがあった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報