幾何学文(読み)きかがくもん

百科事典マイペディア 「幾何学文」の意味・わかりやすい解説

幾何学文【きかがくもん】

直線,曲線を組み合わせた抽象的文様。直線による併行文,格子市松模様(まんじ)崩し菱文(りょうもん),曲線による波状文,渦巻文,輪つなぎなど多い。旧石器時代の描写的な図柄に対して,新石器時代にはいってから発達した。
→関連項目幾何学様式

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世界大百科事典内の幾何学文の言及

【文様】より

…それは単に彫刻,絵画,建築などに従属するものではないのである。
【モティーフの分類】
 文様はそのモティーフの種類によって大別すると,幾何学文,動物文,植物文,人物文,自然現象に関するもの(天象の日月星辰文,雲文,水波文,火焰文,山岳文など),文字文などがあげられる。さらにこれらのいくつかを組み合わせた狩猟文や風景文などもある。…

※「幾何学文」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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