デジタル大辞泉
「幽」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
かすけ・し【幽】
※
読本・
椿説弓張月(1807‐11)前「こはいとかすけきものなれど、家裹
(いへづと)にし給へ」
※いさなとり(1891)〈
幸田露伴〉八三「沖の白波は暗
(やみ)の中に幽
(カス)けき光を放ち」
ゆう イウ【幽】
〘名〙 (形動) 奥深くもの静かなこと。遠く深く、はかりしれないこと。また、そのさま。
※わらんべ草(1660)四「つやと、にほひと、ゆふと、是、にたる物にて」 〔易経‐繋辞下〕
かそ‐け・し【幽】
〘形ク〙 音や色などがかすかであるさま。ほのか。
※万葉(8C後)一九・四二九一「わが屋戸のいささ群竹吹く風の音の可蘇気伎(カソケキ)この夕(ゆふべ)かも」
ゆう‐・す イウ‥【幽】
〘他サ変〙 人をある所に閉じこめる。おしこめる。監禁する。幽閉する。
※続日本紀‐天平宝字八年(764)一〇月壬申「衛二送配所一、幽二于一院一」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報