普及版 字通 「幼(漢字)」の読み・字形・画数・意味
幼
常用漢字 5画
[字訓] おさない・ねじる
[説文解字]
[甲骨文]
[字形] 象形
糸かせに木を通して拗(ね)じている形で、拗の初文。幼少の意に用いるのは仮借。〔説文〕四下に「少(わか)きなり。幺(えう)に從ひ、力に從ふ」とは、微力の意とするものであろうが、力はものを(ろく)する意である。
[訓義]
1. おさない、おさなご。
2. わかい、いとけない。
3. 小さい、はじめ。
4. くらい、ふかい、ゆかしい。
5. 拗の初文、ねじる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕幼 ワカシ・イトケナシ・イトキナシ・カハル・マシロフ・ヲサナシ
[声系]
〔説文〕に幼声として・拗・など七字を収める。〔新附〕に拗を録するが、幼がその初文。幺(よう)に拗戻・夭屈の意があり、すべてそのような状態のものをいう。
[語系]
幼yuは幺yと声義近く、幺は糸たば。木を通して拗じることを幼といい、拗はその繁文。幽・窈yu、杳y、奧(奥)ukも声近く、幽冥の意がある。
[熟語]
幼▶・幼▶・幼学▶・幼君▶・幼▶・幼孤▶・幼子▶・幼志▶・幼歯▶・幼字▶・幼者▶・幼弱▶・幼主▶・幼孺▶・幼小▶・幼少▶・幼色▶・幼心▶・幼賤▶・幼壮▶・幼懦▶・幼稚▶・幼穉▶・幼沖▶・幼童▶・幼童▶・幼年▶・幼輩▶・幼眇▶・幼敏▶・幼婦▶・幼昧▶・幼名▶・幼妙▶・幼▶・幼累▶・幼齢▶・幼老▶
[下接語]
幼・愚幼・孤幼・慈幼・恤幼・尚幼・賤幼・稚幼・沖幼・長幼・童幼・年幼・扶幼・幼・老幼
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報