幻覚症(読み)げんかくしょう(英語表記)hallucinosis[ラテン]

精選版 日本国語大辞典 「幻覚症」の意味・読み・例文・類語

げんかく‐しょう ‥シャウ【幻覚症】

〘名〙 意識は明瞭だが、幻聴がさかんに現われ、これに被害妄想や誇大妄想が加わっている状態アルコール中毒、コカイン中毒などにみられる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「幻覚症」の意味・わかりやすい解説

幻覚症 (げんかくしょう)
hallucinosis[ラテン]

幻覚が前景に出ている病的な精神状態アルコール依存症などの際に,幻聴がはげしく,それに伴って妄想がみられるような場合をアルコール幻覚症と呼んでいる。幻覚では幻聴,幻視が,妄想では被害妄想が主としてみられ,アルコール依存症のほかコカイン中毒,覚醒剤中毒統合失調症にもみられる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android