幸寿丸(読み)こうじゅまる

世界大百科事典(旧版)内の幸寿丸の言及

【満仲】より

…怒った満仲は仲光に美女御前を手討ちにするよう厳命する。仲光は主命に背けず,美女御前と同じ15歳のわが子幸寿丸(こうじゆまる)を身代りに殺し,美女御前を叡山に登らせる。美女御前は心を改めて恵心(えしん)僧都源信について仏教を修め,19歳で剃髪して恵心院の円覚と称する。…

【源満仲】より

…鎌倉時代の説経僧の手控えと考えられている《多田満中》(京都大学蔵)は満仲が子の美女丸を叡山に登らせるが,武芸ばかりに心がけ仏法をおろそかにするので,満仲は怒って郎等仲光に殺すように命じる。仲光は子の幸寿丸を身代りに立て美女丸を助ける。美女丸は一念発起して円覚という高僧になるという話を伝える。…

※「幸寿丸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」