年頭(読み)ねんとう

精選版 日本国語大辞典 「年頭」の意味・読み・例文・類語

ねん‐とう【年頭】

〘名〙
① 年のはじめ。年始歳首年首年初。〔伊呂波字類抄鎌倉)〕
※虎寛本狂言・右近左近(室町末‐近世初)「こなたは口不調法には有、其上地頭殿へといふては、年頭の礼成らでは御座らぬに依て」
② 年のはじめの挨拶(あいさつ)儀礼年賀。《季・新年
浮世草子・本朝桜陰比事(1689)五「親仁様東国へ来春年頭(ねんトウ)に御下向なさるるが」

とし‐がしら【年頭】

〘名〙
① なかまの中で一番年齢が上であること。また、その人。最年長。
※俳諧・天満千句(1676)一「さす枝のむめや一座の年頭〈宗因〉 是非床脇の鶯の声〈西似〉」
② 一年の初頭。年の最初。年の始め。
浄瑠璃新版歌祭文お染久松)(1780)座摩社「其元様は丑の年で牛の寐た程金銀を持ってござる。此度東に当って金銀の星が顕はれまする。是が其元様の年頭(とシガシラ)に当る」

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デジタル大辞泉 「年頭」の意味・読み・例文・類語

ねん‐とう【年頭】

年のはじめ。年始。「年頭のあいさつ」 新年》
[類語]年初年始正月一月新年新春初春しょしゅん・はつはる孟春もうしゅんはる松の内睦月むつき陽春

とし‐がしら【年頭】

仲間の中でいちばん年長であること。また、その人。
年の初め。ねんとう。

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普及版 字通 「年頭」の読み・字形・画数・意味

【年頭】ねんとう

年首。

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