年年（読み）としどし

精選版 日本国語大辞典

とし‐どし【年年】

〘名〙

① 来る年来る年。としごと。毎年。ねんねん。

※宇津保（970‐999頃）楼上上「としどしの草は〈略〉いたじきよりもたかう生ひ」

② 年と年の積み重なり。歳月。年月。

※増鏡（1368‐76頃）一「峯の杉むら 色かへず いくとしどしを へだつとも」

ねん‐ねん【年年】

〘名〙 としどし。年ごと。毎年。歳々。

※観智院本三宝絵（984）下「孝をおこなはむものは念々につねに思ひ年々に恩をむくいよとの玉へり」

※読本・雨月物語（1776）浅茅が宿「足利染の絹を交易するために年々京よりくだりけるが」 〔岑参‐登古鄴城詩〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

ねん‐ねん【年年】

年ごと。毎年。「年年忘れっぽくなる」
[類語]段段・次第に・次第次第に・徐徐に・追い追い・漸次ぜんじ・歩一歩・一歩一歩・着着ちゃくちゃく・日に日に・日増しに・漸ようやく・毎度・毎回・毎次・度・都度・毎ごと・毎毎・毎時・毎日・日日・日毎・毎朝・毎晩・毎夜・夜毎・夜な夜な・毎週・毎月・月毎・毎年・年毎・逐一・年一年・年年としどし・歩一歩・日一日・時時刻刻・刻一刻

とし‐どし【年年】

年を追うごと。年ごと。毎年。ねんねん。「年年に人口が増える」
[類語]年一年・年ごと・年年ねんねん・毎年まいねん・歩一歩・日一日・時時刻刻・刻一刻・日に日に

出典　小学館

普及版 字通

【年年】ねんねん

毎年。としごとに。唐・劉希夷〔白頭を悲しむ翁に代る〕詩　年年、相ひ似たり　年年、人同じからず

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出典　平凡社「普及版 字通」