年増(女性)(読み)としま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「年増(女性)」の意味・わかりやすい解説

年増(女性)
としま

娘盛り少し過ぎた女性をいう。江戸時代以来使われることばであるが、固定した年齢的区分があるわけではなく、時の社会情勢や時代によって違いがある。結婚年齢が若く、早熟な社会生活を送った江戸時代では、17、8歳から22、3歳までの新造に対し、24、5歳から30歳前後の女性を年増とよび、それより上を大年増といった。現在では、一般的に30歳前後から40歳ころまでの女性をいう。

[棚橋正博]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例