平遠(読み)へいえん

精選版 日本国語大辞典 「平遠」の意味・読み・例文・類語

へい‐えん ‥ヱン【平遠】

〘名〙 (形動) 平坦で遠くひらけていること。はるかに広がっていること。また、そのさま。
※航海新説(1870)〈中井弘〉上「島嶼乱立し平遠の山巒左右に見ゆ」 〔蘇軾‐郭画秋山平遠詩〕

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デジタル大辞泉 「平遠」の意味・読み・例文・類語

へい‐えん〔‐ヱン〕【平遠】

[名・形動]平らでひろびろとしていること。また、そのさま。「平遠風景
[補説]書名別項。→平遠

へいえん【平遠】[書名]

鷹羽狩行句集。昭和49年(1974)刊。翌年芸術選奨新人賞受賞。

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普及版 字通 「平遠」の読み・字形・画数・意味

【平遠】へいえん(ゑん)

はるか遠くまで平らか。宋・成大〔回黄坦〕詩 看を一にし 目に供す

字通「平」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の平遠の言及

【三遠】より

…中国山水画の構図理論。高遠・深遠・平遠をいい,視点の位置によって異なる三つの構図形式を,北宋中期の郭熙が《林泉高致》の中で理論的にまとめたもの。高遠は山の下から頂を仰ぎ見る形式,深遠は山の前から後をのぞきうかがう形式,平遠は近山から遠山を望み見る形式をいう。…

※「平遠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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