平賀 義美(読み)ヒラガ ヨシミ

20世紀日本人名事典 「平賀 義美」の解説

平賀 義美
ヒラガ ヨシミ

明治・大正期の応用化学者,実業家 大阪実業協会会長。



生年
安政4年9月18日(1857年)

没年
昭和18(1943)年3月2日

出生地
筑前国(福岡県)

旧姓(旧名)
石松

学歴〔年〕
東京大学化学科〔明治11年〕卒,イギリス・オーエンス大学

経歴
明治3年福岡藩の貢進生として大学南校(東京大学の前身)に入学。ここで理化学に関心を持ち、イギリス人化学者アトキンソンの指導を受けた。11年に東京大学化学科を卒業ののちイギリスのオーエンス大学に留学有機化学者ショーレンマーに師事し、有機化学と染色の研究に従事した。次いで現場実習としてジョン・ニュートン社で染色術を修めた。14年に帰国後、東京職工学校教諭を経て23年農商務省技師となり、織物染色の改良と指導に当たる。27年大阪府立商業陳列所長に就任、29年には大阪織物会社を創立。また、各種の博覧会で委員を務めたり、後進の指導にも力を注ぐなど染色織物工業の発展・普及に力があった。大正6年大阪実業協会会長。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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