平衡形ケーブル(読み)へいこうがたけーぶる

世界大百科事典(旧版)内の平衡形ケーブルの言及

【通信ケーブル】より

…電気通信において,情報を運ぶ信号は無線伝送路,あるいは有線伝送路を用いて伝送される。このうち,有線伝送路を形成する実体が通信ケーブルである。通信ケーブルは電力ケーブルと異なり,取り扱うパワーはきわめて小さいが,その周波数範囲の広い点が特徴であって,金属ケーブルと光ファイバーケーブルとに大別することができる。
[金属ケーブル]
 金属導体を用いた通信ケーブルは従来から広く使用されており,構造的に,平衡型ケーブルと不平衡型ケーブルとに大別される。…

【電気通信】より

…無装荷ケーブルでも周波数分割多重通信が可能であるが,1対の線路で運べる電話回線はせいぜい数十通話が限度である。2本の針金をより合わせて作る線路対を多数束ねて作ったケーブルを平衡形ケーブルというが,平衡形ケーブルでは周波数が高くなると線路対間の漏話が問題になる。したがって漏話による周波数帯域幅の制限により,多重度をあまり高くとることができないのである。…

【電話】より

…加入者線は2本の導線をより合わせた〈より対線〉からなるが,これを束にして通信ケーブルを構成する。このようにたくさんの導線を束にしたケーブルを平衡形ケーブルという。平衡形ケーブルは用途に応じて十数対のものから数千対のものまでいろいろある。…

※「平衡形ケーブル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」