平地に波瀾を起こす(読み)へいちにはらんをおこす

精選版 日本国語大辞典 「平地に波瀾を起こす」の意味・読み・例文・類語

へいち【平地】 に=波瀾(はらん)[=波(なみ)・=風波(ふうは)]=を起(お)こす[=立(た)てる]

穏やかで何事もおさまっているところへ、わざわざ、もめごとをおこす。
伝光録(1299‐1302頃)提多迦尊者「平地波瀾をおこして、仏面を看得し、悟道明心を識得して」
野分(1907)〈夏目漱石〉一「漫(みだり)に平地に風波を起すのは得策でない」 〔劉禹錫竹枝詞

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デジタル大辞泉 「平地に波瀾を起こす」の意味・読み・例文・類語

平地へいち波瀾はらんこす

劉禹錫「竹枝詞」から》おだやかなところに波風を立たせる。好んでもめごとを引き起こすたとえ。

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