普及版 字通 「幡(漢字)」の読み・字形・画数・意味
幡
人名用漢字 15画
[字訓] のぼり・はた・ふきん
[説文解字]
[字形] 形声
声符は番(はん)。番は獣の掌の形。白くてひらひらと動くものをいう。〔説文〕七下に「書兒、(こ)を拭くの布なり」と黒板拭きの類とするが、字の初義ではなく、おそらく旗幡・幡(ばんゆう)の意。旗の吹き流しの類である。そのひるがえるさまを番番(はは)という。後漢の清流の徒であった鮑宣がとらえられたとき、大学の諸生千余人が、幡を掲げて行進し、示威を行った。〔詩、小雅、賓之初〕「威儀幡幡たり」とは、老成人のうちくだけた風姿をいう。
[訓義]
1. のぼり、はた、吹き流し。
2. ひるがえる、はためく、うごく。
3. ふきん、をふくきれ。
4. 反と通じ、かえる、ひるがえす。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕幡 波多(はた)。旌旗の惣名なり 〔名義抄〕幡 ハタ・タカヒ
[語系]
幡・(翻)・飜phiuanは同声。また反・(返)piuan、phianも声近く、みな翻(へんぽん)の状をいう一系の語である。
[熟語]
幡▶・幡影▶・幡華▶・幡蓋▶・幡竿▶・幡旗▶・幡虹▶・幡校▶・幡▶・幡刹▶・幡紙▶・幡▶・幡鉦▶・幡勝▶・幡信▶・幡節▶・幡然▶・幡旆▶・幡薄▶・幡幡▶・幡布▶・幡▶・幡幔▶・幡▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報