幕無(読み)まくなし

精選版 日本国語大辞典 「幕無」の意味・読み・例文・類語

まく‐なし【幕無】

〘名〙
芝居で、幕を引かずに場面を進行させること。
洒落本・大劇場世界の幕なし(1782)「夫世界を、幕なしの大戯場と見ては、江戸四里四方を舞台と定め」
② (副詞的に用いて) 絶え間なく続いていること。のべつまくなし。
滑稽本八笑人(1820‐49)四「其様(さう)幕なしに地口つづけで」
③ 論外なこと。無茶苦茶なこと。〔当世花詞粋仙人(1842)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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