幅広(読み)ハバビロ

デジタル大辞泉 「幅広」の意味・読み・例文・類語

はば‐びろ【幅広/巾広】

[名・形動]《「はばひろ」とも》
普通のものより幅の広いこと。また、そのさま。「―な(の)リボン
幅広帯」の略。
[類語]広い広やか広大広壮広闊こうかつ開豁かいかつ広漠空漠茫漠茫茫渺茫びょうぼう茫洋洋洋だだっ広い広角広広太いワイド太やか太め寸胴ずんどう肉太極太ごくぶと骨太

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「幅広」の意味・読み・例文・類語

はば‐びろ【幅広】

〘名〙 (「はばひろ」とも)
① (形動) 普通より幅が広いこと。また、そのさまやそのもの。〔日葡辞書(1603‐04)〕
虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一一「幅広(ハバビロ)に腰を蔽ふ藤尾の帯を」
② (形動) わざと大げさにふるまうこと。また、そのさま。
評判記役者口三味線(1699)よし沢あやめ「きけばぬしからが借屋かってゐる身じゃげなが。いかふはばびろに出やって」
浮世草子好色一代男(1682)一「わけしりだてなる茶じゅすの幅広(ハバビロ)はさみ結びにして」

はば‐ひろ・い【幅広】

〘形口〙 はばひろ・し 〘形ク〙 (「はばびろい」とも)
① 物の幅が広い。太い。
※河霧(1898)〈国木田独歩〉「小川の流は此処に来て急に幅広(ハバヒロ)くなって」
各層の人々にわたっている。また、ひとりの人の活動分野などの範囲が広い。
※評判記・難波物語(1655)「手くだのおとこをあらそひたりし事は、まことにはばひろき取さたなりき
※彼の歩んだ道(1965)〈末川博〉四「幅ひろい活動をして」

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