常香盤(読み)ジョウコウバン

デジタル大辞泉 「常香盤」の意味・読み・例文・類語

じょうこう‐ばん〔ジヤウカウ‐〕【常香盤】

常香をたくための香炉。香が燃えつきると糸が切れ、鈴が落ちて知らせるようになっている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「常香盤」の意味・読み・例文・類語

じょうこう‐ばん ジャウカウ‥【常香盤】

〘名〙
① (「じょうこうはん」とも) 香を絶やさないでたく方形あるいは円形の台。折れ線形、梵字形などに香を盛り、たくもの。香が定速で燃える性質を利用し、中途目安の串をさして、時を知らせる香時計としても用いた。
※俳諧・独吟一日千句(1675)第五「隠居への道は忘れぬ道をへて 常香盤は一日一夜さ 神鳴も天のまはりやしらすらん」
② 花街で、芸娼妓客席に出た時間を計る線香をともす台。
浮世草子傾城色三味線(1701)京「宮川町の子共やの主、不断常香盤(ジャウカウバン)もる」

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