常言(読み)じょうげん

精選版 日本国語大辞典 「常言」の意味・読み・例文・類語

じょう‐げん ジャウ‥【常言】

〘名〙
日常、慣用的に用いる語。決まり文句。常套語
語孟字義(1705)上「而若虚字寂字、本皆仏老之常言、而於吾聖人之書皆無之」
② ことわざ。格言
※読本・昔話稲妻表紙(1806)四「常言(ジャウゲン)にも大丈夫の一言は、駟馬も走らずといへり」
風俗画報‐一七〇号(1898)言語門「常言〈略〉敬言〈略〉最敬言」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の常言の言及

【ことわざ(諺)】より

…たとえば,上記の〈朝雨と女の腕まくりはこわくない〉という諺は,〈朝雨とかけて女の腕まくりと解く,その心はどちらもこわくない〉というなぞに置きかえることができるのである。【大嶋 善孝】
[中国の諺]
 中国では民間でいいならわされた語句の意味で,常言,俗語という言葉が用いられている。常言は日常の至言,俗語は民俗の語録で,この二つをあわせたものが本来の諺にあたるが,このほか教訓的な文句を格言,箴言,名言とよび,いくらか文人的な既成の慣用句を成言とよんでおり,これらにしても民俗から遠くはなれていない。…

※「常言」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android