改訂新版 世界大百科事典 「常盤大定」の意味・わかりやすい解説
常盤大定 (ときわだいじょう)
生没年:1870-1945(明治3-昭和20)
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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明治~昭和期の仏教学者。宮城県生まれ。1898年(明治31)東京帝国大学文科大学哲学科を卒業。同大学教授となり、退官後、東洋大学教授、東方文化学院東京研究所評議員を歴任。1917年(大正6)から1929年(昭和4)の間に五度中国に渡り、仏教・儒教・道教の三教に関する文化史跡を踏査した。『支那(しな)仏教史蹟(しせき)』『支那仏教史蹟踏査記』、『中国文化史蹟』(関野貞(せきのただし)共著)15巻を著し、中国仏教研究に多大の業績を残した。ほかに『仏性の研究』『宝林伝の研究』『後漢(ごかん)より宋斉(そうせい)に至る訳経総録』『支那に於(お)ける仏教と儒教道教』各1巻、『支那仏教の研究』3巻などの著書がある。
[池田魯參 2017年9月19日]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…07年にE.シャバンヌがはじめて多数の写真を撮影,石窟番号を与えて発表した。明治・大正期に松本文三郎,木下杢太郎,大村西崖,小野玄妙も調査や研究を加えたが,関野貞(せきのただし)・常盤大定(ときわだいじよう)《支那仏教史蹟》巻2(1926)は従来の研究に画期を与え,その石窟番号は現在まで使われている。のち東方文化学院(京都大学人文科学研究所東方部の前身)は水野清一を隊長として38‐44年に実測・撮影・拓本・小発掘による大規模な調査をおこない,《雲岡石窟》16巻(1951‐56)を公刊。…
※「常盤大定」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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