常州詞派(読み)じょうしゅうしは

世界大百科事典(旧版)内の常州詞派の言及

【中国文学】より

…なお〈詩余〉は明代には衰えていたが,明末から復活し,古典詩の一部門となり,専門に学ぶ詩人が出た。朱彝尊(しゆいそん),厲鶚(れいがく)らの浙派がまず18世紀にさかえ,張恵言らの常州詞派がついで興った。常州派の勢力は清末まで続くが,その主張は古人の用語と格調を乱さないで作者の心境を象徴的に表明することであった。…

【張恵言】より

…文章も初めは駢文(べんぶん),ついで桐城派の古文を学び,さらに陽湖派と呼ばれる一派を開いた。また宋代に流行した歌辞文芸,が韻文文学として復興してきたが,隠喩寄託を重んずる典雅な詞風を唱え,そのグループは朱彝尊(しゆいそん)らの浙西詞派に対して常州詞派と呼ばれ,清朝詞の二大流派を形成することになった。唐・宋の44家の詞116首を選んで《詞選》2巻を編集,現在も読まれている(中田勇次郎訳注,1942)。…

※「常州詞派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」