帰雲(読み)きうん

精選版 日本国語大辞典 「帰雲」の意味・読み・例文・類語

き‐うん【帰雲】

〘名〙 帰り行く雲。古代中国においては、雲は山の洞穴から出て、晩にはそこに戻るものと考えられていた。
※南海先生文集(1784)四・山斎即事「高樹乱蝉過雨余、帰雲独鳥夕陽初」 〔杜甫‐返照詩〕

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普及版 字通 「帰雲」の読み・字形・画数・意味

【帰雲】きうん

帰りゆく雲。晋・張衡〔思玄の賦〕歸雲に憑(よ)りて遐(とほ)くき、夕べに余(われ)扶桑に宿る。

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