帰来(読み)きらい

精選版 日本国語大辞典 「帰来」の意味・読み・例文・類語

き‐らい【帰来】

〘名〙 たちもどること。帰ってくること。
聖徳太子伝暦(917頃か)上「直入雲中。衆人相驚。三日之後。廻轡帰来」
福翁自伝(1899)〈福沢諭吉王政維新「一時散じた生徒も次第に帰来して」 〔戦国策‐斉策・閔王下〕

かえり‐・く かへり‥【帰来】

〘自カ変〙 帰ってくる。もどってくる。
万葉(8C後)一五・三六八一「可敝里伎(カヘリキ)て見むと思ひしわが屋外(やど)の秋萩薄(すすき)散りにけむかも」

かえり‐きた・る かへり‥【帰来】

〘自ラ四〙 かえってくる。もとの所に帰ってくる。かえりく。
※観智院本三宝絵(984)上「我が子水を汲みにまかりぬ。今は返り来りぬらむと申す」 〔楚辞招魂

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デジタル大辞泉 「帰来」の意味・読み・例文・類語

き‐らい【帰来】

[名](スル)帰って来ること。副詞的にも用いる。「帰来大いに活躍している」
「一時散じた生徒も次第に―して」〈福沢福翁自伝

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普及版 字通 「帰来」の読み・字形・画数・意味

【帰来】きらい

帰ってくる。帰ってこい。〔漢書、武五子、戻太子拠伝〕上(しやう)(武帝)、太子の無辜(むこ)(無実)なるをれみ、~歸來思の臺を湖に爲(つく)る。

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