席貸(読み)せきがし

精選版 日本国語大辞典 「席貸」の意味・読み・例文・類語

せき‐がし【席貸】

〘名〙 席料をとって座敷会場を貸すこと。また、その業の人。
朝野新聞‐明治一四年(1881)六月一八日「席貸藤原セン方にて酒肴を命じサァ一曲といふ時に」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の席貸の言及

【貸座敷】より

…しかし,娼妓の前借金による身体拘束契約の無効は容易に認められず,逆に娼妓が貸座敷に同居するように義務づけるなど,公娼制度の実質は変わらなかった。再編当初は,大阪では席貸と称するなど地域差を残していたが,1900年に内務省令によって全国的に統一の取締法を定めて制度を強化した。それ以前からも,私娼地帯を公娼化する例が多く,1897年ごろには全国の総数は1万軒をこすありさまであった。…

【茶屋】より

…徳川幕府は茶屋や茶屋女を取り締まり,延宝(1673‐81)以後おもに数量規制で対処したが,実効は薄かった。料理茶屋の多くは貸席的性格をもっていたが,その中から貸席専業の待合茶屋,席貸(せきがし)が現れ,さらに男女の密会を専門とする出合茶屋(または盆屋(ぼんや))が分岐した。遊郭には編笠茶屋,引手茶屋があり,茶屋と略称されることがあった。…

※「席貸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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