席画(読み)せきが

精選版 日本国語大辞典 「席画」の意味・読み・例文・類語

せき‐が ‥グヮ【席画】

〘名〙 宴会集会席上などで、注文に応じて即席に絵を描くこと。また、その絵。
※中林竹洞翁画論(1802)席画有失事(古事類苑・文学四四)「今時の席画といふ物は、高位権門の家等画者を召して、席上にてゑがかしむ。画者其の人の色を窺ひ好に応じて」

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デジタル大辞泉 「席画」の意味・読み・例文・類語

せき‐が〔‐グワ〕【席画】

宴会や集会の席で、依頼に応じて即席に絵をかくこと。また、その絵。

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百科事典マイペディア 「席画」の意味・わかりやすい解説

席画【せきが】

画家が招かれた会席で客の注文に応じて描くこと,またはそうして描かれた絵をいう。江戸時代南画家の間で盛行し,池大雅指頭画葛飾(かつしか)北斎奇行など,席画にまつわる画人逸話は多い。

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