席書(読み)セキガキ

デジタル大辞泉 「席書」の意味・読み・例文・類語

せき‐がき【席書(き)】

集会などの席で、即興的に書画をかくこと。また、その書画。
江戸時代手習い師匠が門弟その他の人を集めて開いた書道展覧会。せきしょ。

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精選版 日本国語大辞典 「席書」の意味・読み・例文・類語

せき‐がき【席書】

〘名〙
① 集会の席上などで、即興的に書画を書くこと。また、その書画。席画
※洒落本・六丁一里(1782)文学国「多く酒を好(このむ)酩酊にて勉(つとめ)甚しく席画(セキカキ)をよくする」
② 江戸時代、手習い師匠が、門弟その他の人々を集めて開いた習字の会。集会の席上でいっせいに制作して展覧すること。「せきしょ」ともいう。
※歌舞伎・敵討櫓太鼓(1821)三幕「席画(セキガキ)があると聞いたが、その子供衆だな」

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普及版 字通 「席書」の読み・字形・画数・意味

【席書】せきしよ

席上揮毫。

字通「席」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の席書の言及

【学芸会】より

…展覧会,文化祭などと呼ぶこともある。古くは,江戸中期からの寺子屋での席書(せきがき),天神講など寺子の清書をはり出して展覧する行事があり,明治前半期の小学校では,就学の効果を示す目的から定期試験ののちに優等生に学習成果を発表させる行事が成立,普及し,やがて近隣の学校が共同して〈教育品展覧会〉を組織する場合があった。その後小学校での試験が廃止され,また就学率の上昇により児童数の増加をみるに至り,学校単位の〈展覧会〉が行われるようになった。…

※「席書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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