師傅（読み）しふ

精選版 日本国語大辞典

し‐ふ【師傅】

〘名〙

① 太師と太傅。共に帝王を補佐する官。

※和漢朗詠（1018頃）下「帝王〈略〉張良一巻の書、立ちどころに師傅に登る〈藤原雅材〉」 〔史記‐儒林伝〕

② 貴人の子を養育しながら教導する役。また、その人。もりやく。

※異制庭訓往来（１４Ｃ中）「従_レ今閣_二万事_一可_レ稽_二古呂律之芸_一。乍_レ恐可_レ預_二御師傅_一候」 〔春秋穀梁伝‐昭公一九年〕

③ 転じて、主に未成年者を教え導く人。

※小学読本（1873）〈田中義廉〉三「師傅は、父母に替りて、児童を訓誠し、善道に進むることを、教ふるものにて」

④ 中国で妓女に歌を教えたり、その歌の伴奏をしたりする者。〔現代術語辞典（1931）〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

し‐ふ【師^×傅】

１ 太師と太傅。帝王を助ける高官。
２ 貴人の子弟を養育し教え導く役の人。もりやく。

出典　小学館

普及版 字通

【師傅】しふ

教育係。太師太傅。〔史記、儒林伝序〕孔子の卒(しゆつ)してより後、七十子の徒、散じて侯に游ぶ。大なるは師傅相と爲り、小なるは士大夫に友としへ、或いは隱れて見(あら)はれず。

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出典　平凡社「普及版 字通」