布教聖省(読み)ふきょうせいしょう

世界大百科事典(旧版)内の布教聖省の言及

【言論統制】より

…ついで宗教改革運動がおこって新旧両教の対立が激化してくると,旧教側の言論統制はいっそう強化され,同時に教義の積極的な宣伝がはじまった。1622年教皇グレゴリウス15世の創設した〈布教聖省Sacra Congregatio de Propaganda Fide〉は,プロパガンダが公式化された最初とされている。このような言論統制は中世社会の崩壊とともにやがて世俗的君主国家に受け継がれ,政治的目的のための統制として発達する。…

【宣伝】より

…【天野 祐吉】
[起源と展開]
 宣伝の歴史は古いが,初めて大量に,印刷された言葉を媒体にして組織的に行われたのは,ヨーロッパの16世紀,ルターをはじめとする宗教改革の諸運動においてであった。それに対抗したローマ教皇庁は,主として海外布教活動を統括する布教聖省Congregatio de Propaganda fide,Congregation for propagation of the Faithなる機構を設置する。プロパガンダという言葉は,この名称に由来する。…

※「布教聖省」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」