巻上・巻揚・捲上(読み)まきあげる

精選版 日本国語大辞典 「巻上・巻揚・捲上」の意味・読み・例文・類語

まき‐あ・げる【巻上・巻揚・捲上】

〘他ガ下一〙 まきあ・ぐ 〘他ガ下二〙
① 巻いて上にあげる。また、風などがうずを巻くようにして物を吹き上げる。
万葉(8C後)七・一二九二「江林に伏せる猪鹿(しし)やも求むるによき白栲(しろたへ)の袖纏上(まきあげ)て猪鹿待つ我が背」
② 奪い取る。強奪する。せしめる。
黄表紙・染直大名縞(1790)「折角取込だ金銀を皆巻上(マキアゲ)られる」
③ 巻き終える。終わりまで巻く。

まき‐あげ【巻上・巻揚・捲上】

〘名〙 巻きあげること。また、巻きあげたもの。
評判記色道大鏡(1678)一七「興に乗じては、巻揚(マキアケ)を解き茶筅髪になるを当道の要とす」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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