精選版 日本国語大辞典 「巴字」の意味・読み・例文・類語
は‐の‐じ【巴字】
〘名〙
① (「巴」の字の篆書(てんしょ)体の形から) ともえの形。物がぐるぐる回るさまにいう語。
② (水が①の形にめぐり流れるところから) 曲水、また、曲水の宴をいう語。はのじの水。
※広本拾玉集(1346)四「思ひ出でてねをのみぞなく行く水にかきし巴の字の末もとほらで」
は‐じ【巴字】
〘名〙 「巴」の字。また、その形。水の流れの曲折するさまにたとえる。
※江吏部集(1010‐11頃)上・三月三日侍左相府曲水宴同賦因流汎酒応教「伴二鄭泉一而得二水路一、酒徳頌之文、因二巴字一」 〔王維‐送崔五太守詩〕
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