差髱・差髩(読み)さしづと

精選版 日本国語大辞典 「差髱・差髩」の意味・読み・例文・類語

さし‐づと【差髱・差髩】

〘名〙
① 江戸中期末に流行した、髱(つと)を高くする髪型。〔随筆守貞漫稿(1837‐53)〕
歌舞伎の鬘(かつら)一つ。髱を丸く突き出し、鬢(びん)粗櫛(あらぐし)を入れたようにしたもの。奥女中などの役に用いる。二代目瀬川菊之丞の創始と伝えられる。
※南水漫遊続編(1827頃か)五「差髩は若女がた瀬川菊之丞始め」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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