左顧右眄(読み)さこうべん

精選版 日本国語大辞典 「左顧右眄」の意味・読み・例文・類語

さこ‐うべん【左顧右眄】

〘名〙 (左をかえりみ、右をながし目で見るの意)
左右を見ること。あちこち見回すこと。右顧左眄
語孟字義(1705)上「左顧右眄将、応接無暇、不其煩之患
判断を下す時に、人の意見うわさや思わくを気にしてばかりいること。ためらうこと。右顧左眄。
※真理一斑(1884)〈植村正久〉三「世の損害謗毀を怖れ左顧右盼して頻りに憂慮するものは」 〔曹植‐与呉季重書〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「左顧右眄」の意味・読み・例文・類語

さこ‐うべん【左顧右×眄】

[名](スル)右顧左眄うこさべん」に同じ。「決心がつきかねて左顧右眄する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

四字熟語を知る辞典 「左顧右眄」の解説

左顧右眄

左右を見ること。あちこち見回すこと。また、判断を下す時に、人の意見、うわさや思わくを気にしてばかりいること。ためらうこと。

[活用] ―する。

[使用例] 儕輩栄進を競う者多ければ、左顧右眄、地位のために心を擾れて[三宅雪嶺*偽悪醜日本人|1891]

[解説] 左をかえりみ、右をながし目で見るという意味

[類語] 右顧左眄

出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android