左右無し(読み)ソウナシ

デジタル大辞泉 「左右無し」の意味・読み・例文・類語

そう‐な・し〔サウ‐〕【左右無し】

[形ク]《「左右」はあれこれ、とやかく、の意》
ためらわない。無造作である。
「―・くは撃ってかかられず」〈紅葉・二人女房〉
「―・く湯殿へ行きて、はだかになりて」〈宇治拾遺・三〉
どちらともつかない。
「なほこのこと―・くてやまむ、いとわろかるべし」〈能因本枕・二〇〉

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