巣窟(読み)ソウクツ

デジタル大辞泉 「巣窟」の意味・読み・例文・類語

そう‐くつ〔サウ‐〕【巣窟】

居住する場所。すみか。
「舟子漁夫の―と為り」〈服部誠一・東京新繁昌記
悪党のすみか。悪人のかくれが。「麻薬密売人巣窟
[類語]隠れ家アジトねぐら魔窟魔境

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「巣窟」の意味・読み・例文・類語

そう‐くつ サウ‥【巣窟】

〘名〙
① (「樹上住居と、いわやの住居」の意から) 生活のよりどころとしてすむ所。
菅家文草(900頃)九・律文所禁、可試問否事「今之学者、動設巣窟、不独安一レ己、将又窺一レ人」
※東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉二「舟子漁夫の巣窟と為り」 〔魏志‐陳留王奐伝〕
② 敵対する者、盗賊、悪党などの住んでいる所。隠れてひそかに住む所。かくれが。
日本外史(1827)二「束手帰降、掃其巣窟、収之県官
小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉上「強賊の巣窟(ソウクツ)なりける洞崛のさまを記すに」 〔晉書‐宣帝紀〕

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普及版 字通 「巣窟」の読み・字形・画数・意味

【巣窟】そう(さう)くつ

す。かくれが。〔氏演義、下〕結蟲、一名結、好んで木に於て、を屈折して窟と爲す。處處に之れり。

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