日本大百科全書(ニッポニカ) 「巣南」の意味・わかりやすい解説
巣南
すなみ
岐阜県南西部、本巣郡(もとすぐん)にあった旧町名(巣南町(ちょう))。現在は、瑞穂(みずほ)市の西部を占める一地区。1964年(昭和39)町制施行。2003年(平成15)穂積町と合併、市制施行して瑞穂市となる。旧巣南町地域は、樽見鉄道(たるみてつどう)が通じ、根尾川(ねおがわ)扇状地の末端から自然堤防地帯にあたる。地域の中心地区の美江寺(みえじ)はかつて中山道(なかせんどう)の宿場町で、十七条、十八条などの地名は古くから開発されたことを物語るが、条里制遺構の地割は、基盤整備事業のため失われた。富有ガキ、バラの苗木、サボテン、野菜などの生産が行われる。
[上島正徳]
『『巣南町史』(1978・巣南町)』