精選版 日本国語大辞典 「州浜・洲浜」の意味・読み・例文・類語
す‐はま【州浜・洲浜】
〘名〙 (「すわま」とも)
① 浜辺の入りこんだところ。水の湾入したなぎさ。州が出入りしている海岸。
※古今(905‐914)秋下・二七二・詞書「おなじ御時せられける菊合に、すはまをつくりて菊の花うへたりけるにくはへたりける歌」
③ 「すはまがた(州浜形)①」の略。〔日葡辞書(1603‐04)〕
④ 「すはまおにがわら(州浜鬼瓦)」の略。
⑤ 紋所の名。①を上から見おろした形に種々のものをあしらい図案化したものの総称。州浜、五つ持合せ州浜、州浜桐、州浜木瓜など。〔文明本節用集(室町中)〕
⑦ 棹物菓子。水飴、きな粉、白砂糖などで製し、竹の皮に包んだもの。弘安年間(一二七八‐八八)、京都の松寿軒創案のもの。横断面が、州浜形であるところからいう。州浜飴。豆飴。
す‐あま【州浜・洲浜】
〘名〙 (「すはま」の変化した語)
① =すはま(州浜)〔天正本節用集(1590)〕
② =すはまがた(州浜形)①〔壒嚢鈔(1445‐46)〕
す‐わま ‥はま【州浜・洲浜】
〘名〙 ⇒すはま(州浜)
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