川西C遺跡(読み)かわにししーいせき

日本歴史地名大系 「川西C遺跡」の解説

川西C遺跡
かわにししーいせき

[現在地名]帯広市稲田町

帯広市街地の南部、札内さつない川の支流売買うりかい川の右岸段丘上に位置する後期旧石器時代から縄文時代の遺跡。標高は七〇メートル前後。道路改良や宅地造成に伴う発掘調査が平成八年(一九九六)から同一一年まで帯広市教育委員会によって行われた。旧石器時代の調査では、恵庭a火山灰の下層の一五ヵ所の遺物集中(スポット)から一万九千点余の遺物が出土した。遺物は大―中型の石刃を素材とした削器・掻器彫器などの剥片石器二五二点、比較的大型の礫の端部に刃部が作られた片刃礫器四五点、鉱物素材の赤色黒色顔料の原材料関連遺物五八八点、剥片・礫などで構成される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android