川西清兵衛(読み)かわにしせいべえ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「川西清兵衛」の意味・わかりやすい解説

川西清兵衛
かわにしせいべえ

[生]慶応1(1864).9.18. 大坂
[没]1947.11.19. 神戸
明治・大正期の関西の実業家。大坂の商家に生れ,神戸の石油石炭商川西家の養子となる。 1896年日本毛織会社を創立毛織物製造を試み,失敗を重ねたのち,良質の国産製品の生産に成功,次いでモスリンにも進出,第1次世界大戦期に巨利を得,同社は日本一の毛織物会社に発展した。その後関西において鉄道,機械,航空機,ガス,ホテルなど諸事業を興し,第2次世界大戦前まで関西財界の有力な指導者の一人であった。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「川西清兵衛」の解説

川西清兵衛 かわにし-せいべえ

1865-1947 明治-昭和時代前期の実業家。
慶応元年7月18日生まれ。明治29年日本毛織を創立して軍用毛布服地を製造。大正6年中島知久平(ちくへい)と航空機製造を開始し,9年川西機械製作所を創業。日本羊毛工業会会長,神戸商工会議所会頭をつとめた。昭和22年11月19日死去。83歳。大坂出身。旧姓筑紫

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