川西(町)(奈良県)(読み)かわにし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「川西(町)(奈良県)」の意味・わかりやすい解説

川西(町)(奈良県)
かわにし

奈良県北西部、磯城(しき)郡にある町。1975年(昭和50)町制施行。近畿日本鉄道橿原(かしはら)線が通じる。地名は寺川の西岸の意味で、東岸の田原本(たわらもと)町の旧川東村に対する。寺川、飛鳥(あすか)川が大和(やまと)川に合流する低湿地で、河川改修までは水害で悩まされた。米作養蚕業や貝ボタン製造業で栄えてきたが、昭和40年代以降工業団地や住宅団地が造成された。またネギ、ホウレンソウ栽培、ボタン製造が盛んである。観世(かんぜ)能楽発祥の地と伝えられる面塚、大型古墳で国指定史跡の島の山古墳などがあり、富貴寺(ふきじ)の本堂は国の重要文化財に指定されている。面積5.93平方キロメートル、人口8167(2020)。

[菊地一郎]

『『川西町史』全2巻(2004・川西町)』


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