川漢鉄道(読み)せんかんてつどう(英語表記)Chuan-han tie-dao; Ch`uan-han t`ieh-tao

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「川漢鉄道」の意味・わかりやすい解説

川漢鉄道
せんかんてつどう
Chuan-han tie-dao; Ch`uan-han t`ieh-tao

中国で 20世紀に計画された湖北省武漢-四川省成都間約 2000kmの鉄道予定線。光緒 29 (1903) 年省営鉄道として計画され,同 34年民営に移された。宣統3 (11) 年粤漢 (えっかん) 鉄道とともに国有化の対象とされたが,この国有化は外国資本を導入するためのものであったため,四川省民が激しい反対運動を巻起し,辛亥革命を誘発した。このため借款契約は実施されず,鉄道は建設されなかったが,人民共和国成立後の 1952年には,成都-重慶に成渝鉄道が開通した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android