川海苔(読み)かわのり

精選版 日本国語大辞典 「川海苔」の意味・読み・例文・類語

かわ‐のり かは‥【川海苔】

〘名〙 緑藻類カワノリ科の淡水藻葉状体アオサに似て扁平で薄く柔らかい。山間渓流中の岩石上に着生。食用。栃木県の帚(ほうき)川以南の太平洋に注ぐ川に限って分布し、日光の大谷(だいや)川(大谷川苔)、多摩川(多摩川苔)、富士川富士苔)、四国の四万十(しまんと)川、吉野川、九州の菊池川(菊池苔)に産するものが有名。その他、芝川苔、桐生苔、青倉苔、桂川苔、都久井苔、瑞穂苔などがある。《季・秋》
雍州府志(1684)六「菅藻(すかも)〈略〉川海苔之所出太和布留川安芸吉田川肥後水前寺斯外亦在処々

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「川海苔」の意味・読み・例文・類語

かわ‐のり〔かは‐〕【川海苔】

カワノリ科の緑藻。山間の渓流の岩上に生え、緑色の葉状体で、柔らかい。干しのりにする。 秋》

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android