巌流島(読み)ガンリュウジマ

デジタル大辞泉 「巌流島」の意味・読み・例文・類語

がんりゅう‐じま〔ガンリウ‐〕【巌流島】

山口県下関市彦島東方にある船島ふなしま異称。慶長17年(1612)佐々木巌流宮本武蔵決闘で敗れた所と伝える。

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改訂新版 世界大百科事典 「巌流島」の意味・わかりやすい解説

巌流島 (がんりゅうじま)

山口県南西部,関門海峡の彦島東方にある無人島。面積0.079km2船島(ふなしま)ともいう。下関市に属する。彦島江ノ浦の三菱重工業下関造船所の対岸400mの所にあり,平たんな島でその4/5は埋立地。東端灯台がある。《西遊雑記》や《有方録》によると,1612年(慶長17)宮本武蔵と巌流佐々木小次郎が決闘した島といわれ,講談小説芝居などで広く知られている。島は民間企業の所有であるが,1980年行楽地として整備され,一般に開放された。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「巌流島」の意味・わかりやすい解説

巌流島
がんりゅうじま

別称船島。山口県下関市の関門海峡大瀬戸にある無人小島。面積 0.08km2菱形の島で中生層から成り最高所標高 6m。慶長 17 (1612) 年宮本武蔵佐々木小次郎果し合いをした島と伝えられ,小次郎の碑がある。南部に長さ 200mの船渠があり,東端に灯台がある。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「巌流島」の解説

巌流島
(通称)
がんりゅうじま

歌舞伎浄瑠璃外題
元の外題
菖蒲巌流島 など
初演
安永4.夏(京・藤川座)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「巌流島」の意味・わかりやすい解説

巌流島
がんりゅうじま

船島

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デジタル大辞泉プラス 「巌流島」の解説

巌流島

古典落語演目ひとつ上方では「桑名舟」と題する。

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世界大百科事典(旧版)内の巌流島の言及

【宮本武蔵】より

…《五輪書》によれば,武蔵は幼少のころから兵法を心がけ,13歳ではじめて試合をして勝ち,28~29歳まで60余度の試合に一度も負けなかったといわれる。最後の試合は1612年(慶長17)武蔵29歳のとき,佐々木小次郎との巌流島の決闘であったらしい。30歳以後は,ひたすら剣理の追究,鍛練を重ね,50歳ころになって兵法の道を体得したという。…

※「巌流島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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